キレスビット SH-700(次亜塩素酸ソーダ用安定剤)
開発コンセプト
本剤は、次亜塩素酸ソーダの重金属イオンによる分解を抑制する安定剤で、主に食品添加物公定書に収載されている成分で構成しています。
1. 性状(代表値)
1)外観(20℃) |
無色液体 |
2)比重(20/20℃) |
1.09 |
3)pH(1% 25℃) |
11.4 |
2. 特徴及び使用方法
- 本剤は、溶液中に存在する重金属イオン(ニッケルイオン)によって、次亜塩素酸ソーダが分解されるのを抑制することができる安定剤です。
- 本剤は、主に食品添加物公定書に収載されている成分で構成しており、無リンタイプの安定剤です。
- 本剤を次亜塩素酸ソーダの溶液に0.05~1.0wt%添加してください。
- アルカリ濃度により次亜塩素酸ソーダの分解抑制効果が異なりますので、pHを調整してください。
- 次亜塩素酸ソーダの分解抑制効果は温度が高くなるに従って低下します。使用環境は、できるだけ低い温度を維持してください。
- 本剤の取り扱いにおいては、眼・皮膚等に付着しないように適切な保護具を着用してください。付着した場合は、石鹸・水で充分に洗浄してください。
- 直射日光・高温(40℃以上)を避け、密栓して保管してください。
3. 次亜塩素酸ソーダの安定性試験
- 試験方法
PP容器に次亜塩素酸ナトリウム(試薬)(有効塩素:約5.5%)を入れ、供試安定剤と補助安定剤として水酸化ナトリウムを0.5wt%添加し、密栓して、50℃にて保存し、経時的に次亜塩素酸ナトリウムの濃度を測定する。
供試安定剤 :キレスビットSH-700
ニッケルイオンの添加方法 :ニッケル標準液Ni 1000(試薬)原子吸光分析用を希釈して使用。次亜塩素酸ナトリウムの濃度測定方法 :ヨウ化カリウム・チオ硫酸ナトリウム法
- 試験結果
4. 包 装
20kg/バッグインボックス